インターホンが鳴らない、映らない…自分でできることと適切な修理のための選択肢
一般家庭に設置されているインターホンの耐久年数は、およそ10年だと言われています。
しかし設置環境などによっては10年未満でも故障することは少なくありません。
また、故障に気づかないケースも多く、来客者がインターホンを押したことに気づけないといった場合があるようです。
インターホンが壊れたままであると防犯上よくありません。
また、来客時に不都合やトラブルが発生することがあります。おかしいと感じたらまずはセルフチェックをして故障状況を確認してみましょう。故障状況にあった対処を選ぶと費用負担も少なくなる場合があります。
ここではインターホンが故障した際に出る症状、故障箇所をセルフチェックする方法、故障した場合にまずするべきことなどについて紹介します。
インターホンが故障してしまったと分かった場合、まず何をすればよいでしょうか?
セルフチェックで故障だと判断した場合にまず行いたいこと、その後の修理の手段について説明します。
インターホンが使用できないとなった場合はまず故障中であることを知らせる張り紙を外に貼りましょう。
来訪者がドアホンが使えないことを知らず、留守だと勘違いすることもあります。来訪者の混乱やトラブルを回避するためにもまずは張り紙を貼って知らせましょう。
とりあえずは張り紙を貼っておけばよいですが、インターホンが壊れた状態のままでは歓迎できない訪問者がきた場合でも対応せざる負えなくなるため、なるべく早めに修理するのがよいでしょう。
インターホンが故障しているのをいいことに、宅配便や来訪者のフリをして犯罪をしようとたくらむ人が来る可能性もあります。
来客の際はドアを開ける前にドアスコープなどで相手を確認するようにしましょう。また知らない相手の場合はチェーンをつけてから開けるなど用心するようにしましょう。
インターホンが壊れたままでは不便ですので、張り紙を貼った後は早急にインターホンを修理しましょう。
インターホンを修理する方法は主に3つあります。それら3つの修理方法について説明していきます。
1つ目は自力で修理するという方法です。
ネットショップやホームセンターにはさまざまなパーツが売られているためインターホンの修理に使用するものを購入して自分で修理をします。
自力で修理をするメリットはなんといっても費用が安く済むことです。故障の具合によっては数百円程度で修理を行えるものもあります。
しかしマンションやアパートなど賃貸住宅に住んでいる場合、インターホンは管理会社やオーナーのものであるため勝手に分解して修理をするわけにはいきません。
自力でインターホンを修理するのは戸建住宅に住んでいる場合のみにしましょう。
2つ目は専門業者に依頼して修理するという方法です。
専門業者を呼ぶ場合費用がかかりますが、保証期間内であれば無料で対応してくれるメーカーもあります。業者へ依頼する前に一度保証期間と保証内容を確認しましょう。
場合によっては技術料・交換部品料・出張費などがかかり高額になることもあります。事前にどの程度の費用がかかるかを調べておきましょう。
また、依頼する業者のアフターフォローはどのようなものかなど、サービスもきちんと調べておくことが大切です。
故障したインターホンが古いタイプの機種である場合、直すための部品が生産されていないことがありあます。そのためそのインターホンを直す修理費用が高額になってしまう場合もあります。
そういった場合は新しいものに交換してしまうのも一つの手段です。
新規購入しても1万円を切っている製品なども存在するため、修理に高額な費用をかける前に一度検討してみてはいかがでしょうか。
その際業者に設置を依頼すると別途費用がかかるため注意しましょう。
日頃インターホンをどのように使用していますか?
壊れた原因が日頃の使い方によるものであれば、修理した後もまた壊れてしまうことがあるかもしれません。
インターホンを長く使用するために、以下のようなことは避けるようにしましょう。
・むやみに分解する
インターホンの種類によっては取り付けや修理をするために資格が必要になることもあります。感電や火災の恐れがあるため自己判断で分解するのは控えましょう。
・湿気やほこりに注意する
湿気や湯気、ほこりの多い場所では火災や感電に繋がる可能性があるため注意が必要です。
・液晶パネルを強く押さない
強く押したり強い衝撃を与えたりすることでパネルが割れてしまうこともあります。割れたパネルは怪我の原因にもなるため注意しましょう。
・内部に水が入らないようにする
機械内部に水が入り込むと感電や火災に繋がる場合があるため掃除の際は注意が必要です。
インターホンが壊れたと思った時にはまずセルフチェックをしてみましょう。
セルフチェックによって原因が判別できることもあります。
また故障状況によっては簡単に直すことができる場合もあるため、一度セルフチェックをしてみるのをおすすめします。
インターホンの不調を感じたらまずは以下のことを確認してみましょう。
・インターホンの年数を確認する
インターホンの耐用年数は10年ほどと言われています。寿命による不調かもしれないためお使いのインターホンを何年使用しているかを確認しましょう。
・電池切れ
使用しているインターホンが電池式の場合は電池が切れている可能性があります。一度新しい電池に交換してみましょう。
・コンセント・ケーブルの緩みや抜けていないか確認する
コンセントやケーブルが緩んでいたり抜けていると電気が通らず電源がつかないためケーブル類がきちんと刺さっているかを確認してみましょう。
・ケーブルを取り外してコードを接触(ショート)させてみる
親機の端子間をショートさせ、呼び出し音が鳴るようであれば配線不良による不調です。ならない場合は親機が故障していると思われます。
・音量を上げてみる
見落としがちな点ですが、気付かない間に音量が下がってしまっていることがあります。一度音量を上げて確認してみましょう。
室内機のチェックをした後は、玄関子機のチェックをしてみましょう。
・ケーブルを取り外してコードを接触(ショート)させてみる
親機で行ったのと同じようにケーブルをショートさせてみます。そして呼び出し音が鳴る場合は子機のスイッチが故障していると思われます。
・ドアを開けたままボタンを押して、音が出るかどうか確認する
扉を開けたままボタンを押してみて、インターホンからも室内からも音がする場合は親機や子機のスピーカーやマイクの故障だと思われます。
・インターホンに向かって話しかけてみる
インターホンに向かって話してみることでマイクやスピーカーの故障によるものなのかがわかります。親機、子機のどちらからも話しかけてみて、どの箇所が壊れているかを判断しましょう。
見えない内部の部品やケーブルが壊れている場合、セルフチェックをしてもどこが壊れているのかがわからない場合もあります。
そういった時には分解して確認したりせず、まずは業者へ問い合わせてみましょう。
修理が必要になった場合はそのまま業者へ修理してもらうのがよいでしょう。
機械であるインターホンは長く使用することで劣化していき故障してしまうものです。
インターホンの寿命は10年ほどと言われているため、10年近く使用している場合は寿命による故障かもしれません。
インターホンは大きく分けて4種類あり、故障の症状はインターホンの種類によって異なります。
ここではインターホンの種類ごとに、故障した場合にどのような症状が出るのかを紹介していきます。
外に設置されたインターホンが故障した場合は以下のような症状が表れます。
・ボタンを押してもチャイムが鳴らない
・通話ができない
・外からの音声にノイズが乗る
・ボタンが押せない、反応しない
・カメラの調子が悪く映らない、映像が乱れる
室内に設置されたインターホンが故障した場合は以下のような症状が表れます。
・チャイムを押されても音が鳴らない
・通話ができない
・ボタンが押せない、反応しない
・モニターの調子が悪く映らない、画面が乱れる
・音声にノイズが乗る
マンションなどのインターホンが故障した場合は以下のような症状が表れます。
・エントランスのロックが解錠できない
・音にノイズが乗る
・液晶パネルが変色し文字が読みづらい
・液晶パネルが映らない
・通話ができない
・ボタンが押せない、反応しない
管理室などにあるインターホンが故障した場合は以下のような症状が表れます。
・呼びだせない住戸がある
・誤報が増加した
・雑音が混じる
・音声が聞き取りにくい
日頃使用するインターホンが壊れてしまった時、いざ何をすればよいかわからず焦ってしまう方も多いと思います。
インターホンが壊れてしまった時はまず以下のこと確認してみましょう。
・インターホンが故障した場合はまず張り紙などで来訪者に故障を知らせる
・インターホンが故障中の来客対応は用心して行う
・故障の原因によってはホームセンターなどに売っている部品を使い自分で修理することができる
・難しい修理は業者へ任せ、古いインターホンは買い替えも検討する
・日頃から安全に使用することで故障を防ぐ
・インターホンの種類ごとに症状が異なるため確認する
インターホンの故障はすぐにでも修理したいものだと思います。
セルフチェックをしてみて自分で修理するのは難しいと思ったものは、安全のため業者へ任せるのをおすすめします。
不明な点や不安な点がある場合は一度業者へ相談してみましょう。