インターホンの設置場所はどこが良い?室内室外設置時の悩みやすい位置と高さ
新築時インターホンを取り付けようとしたときに設置場所に悩む方は多いかと思います。
実際、あまり深く考えずに設置してしまい、後々後悔する人は多いようです。
今では通販も普及しているなどの理由により、家への来客は多く使用頻度が高くなる傾向にあります。
不便な位置にインターホンを取り付けてしまわないように、利用者や家の形状などを想定して場所を決めましょう。
また利便性だけではなく設置場所から想定できる事故や防犯性についても考える必要があります。防犯性を意識したインターホンの取り付け高さを知り、安全性を高めましょう。
まずは室内モニターの設置場所について考えましょう。室内モニターの位置は、案外決めるのが難しいです。というのも、誰が一番来客対応をするのか、どのエリアで一番時間を過ごすのかなど、各家庭の生活スタイルによってベストな場所は異なるからです。
設置に関する4つのポイントとインターホンの設置高さを確認して、最適な場所を決めましょう。
インターホンを設置する場所を決めるときのポイントは4つです。
1. 人がいることが多い場所
まず、家族がいる、頻繁に通る場所が大前提です。
人がいないような場所に設置しても誰もインターホンに答える気になりませんし、音が聞こえないという問題も出てくるでしょう。
家族集まることが多いリビングなどは最適な場所といえます。
2. 玄関までに通る位置
アクセスのよさも重要です。
具体的には、家の中でも多くの時間をすごすエリアと玄関の間の地点に設置するのがおすすめです。
もし室内モニターを玄関に向かう方とは反対方向に設置してしまえば、室内機に答える前に玄関に行ってしまうなんてこともあるかもしれません。
3.見やすい位置
訪問者の顔を確認できるタイプのインターホンなら、画面を一目見ただけで来客が誰なのかを即座にチェックすることができます。
モニターをパッと見られるように、視界が良好でいろいろな方向から見ることができる場所を選びましょう。
4.音が聞き取りやすい位置
リビングは人がいるという点ではベストな設置場所ですが、うるさい場所ではモニターを通して聞こえる声がしっかりと聞こえません。
リビングに設置する場合は、テレビに近すぎる壁や音楽機器が置いてある壁際は避け、できるだけ遠い位置に設置すると良いでしょう。
逆に、設置を避けた方がいい場所もあります。インターホンはその機能・素材上、水や油などに弱いです。水や油、そして火を使うキッチンには近づけすぎないように気を付けましょう。
室内機の設置場所が決まったら、次は高さを考えます。
標準的な基準としては、145cmほどの高さに設置するのが理想だと言われています。
しかしモニターの見やすさや機器の扱いやすさはカメラのメーカーや種類で異なるので、使用する室内モニターに合わせて調節しましょう。
対応する人が誰なのかというのは高さを決める点では重要なポイントです。
例えば、両親だけでなく子供もインターホンを確認できるようにするならば、少し低めの位置にするとよいでしょう。
また、室内機を複数設置する方法もあります。住宅の2階でもよく過ごす方は、2階に設置したり、自分の部屋に設置したりすれば来客に対応しやすくなります。
今使用している機器の位置を変えようか迷っている人にも、子機の増設は有効な方法です。
来客が使用するインターホンは、室外のどこに設置するのが最適なのでしょうか。
室外のインターホン子機は玄関や門柱のどちらに設置すべきか、どのくらいの高さがよいのか、など悩んでしまうことも多いと思います。
ここでは、子機の高さと設置場所について、メリットとデメリットを比較しながら考えていきましょう。
室外インターホン(ドアホン)は、多くの場合玄関ドアに近い場所、または門柱に設置されることが多いです。
どちらの場所が適切なのかは、住宅の造りやご家族の考え方によって左右されます。すぐ後にご紹介するそれぞれのメリット・デメリットを考慮してベストな選択をしましょう。
高さについては、インターホンを押す来客目線で考えると良いでしょう。
一般的には、110cmから130cmの間の高さで設置するのが一般的なようです。子供や車いすを利用する方が自宅を訪問する可能性がある場合には、少し低めの位置に取り付けると良いでしょう。
また、モニター・カメラ付きのインターホンの取り付け高さを決めるときはカメラの映りにも注目します。
高身長な人の顔もよく映る程度の高さで、死角ができてしまわないように注意して設置します。
玄関への設置は、特に友人などの来客が多い家庭におすすめです。
玄関ドアを開ければすぐに来客と顔を合わせることができるので、移動の手間がいらず、来客側も「歓迎されている」という印象を受け取りやすいのではないでしょうか。
■メリット
・玄関から近く、移動の手間がかからない
・来客が雨風にさらされにくい
・インターホンが壊れにくい
・インターホン越しの会話が近隣住民に聞かれにくい
・インターホンのカメラに来客者の顔が映りやすい
移動などの不便がない他に、インターホンが雨風の影響を受けにくい、ということもメリットとして考えられます。
インターホンは電気があってこそ機能するものですので、雨風で配線が壊れる心配が少ないのは嬉しいです。
また、カメラ付きの場合には、門柱や門扉に比べカメラに来客の顔を映しやすいです。
■デメリット
・防犯性がやや低い
・家の中が見えてしまう
・勧誘やセールスマンを断りにくくなる
・もしも来客者が強盗などであれば、危険が伴う
・ドアを開けた時に玄関の形状やインターホンの設置場所次第では来客者と衝突の可能性も
ただし、防犯性・プライバシーが低下する点は知っておくべきポイントです。
例えば、空き巣泥棒はカギをこじ開けるときに、インターホンを押すふりをして通行人に鍵開け作業をしていることがばれないよう装うことがあるようです。
セールスや勧誘目的で訪れる来客者がドアを開けたらすぐそばにいるというのは、恐怖でありストレスにもなります。
■防犯性を重視する方におすすめ
見知らぬ人や営業目的で来客する方が敷地内に入ることをどうしても快く思えない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方には、道路脇や門柱に設置することをおすすめします。
■メリット
・防犯性が高い
・玄関から遠いのでプライバシーが守れる
・不用意に敷地内に入るのを防げる
・機能付き門柱はインターホンやポストだけではなく、お湯や水が出たり電気自動車が充電できたりする
・居留守が使いやすい
門柱・門扉、表札の近くへ取り付けることは、プライバシー保護が増進と、悪質な犯罪やセールスに対する恐怖心やストレスが軽減につながります。
また、さまざま登場している便利な機能付き門柱(機能ポール)は、なにかと生活を便利にしてくれます。
例えばインターホン付き郵便ポストという、郵便受けとして郵便物を受け取ると同時にインターホンとしても機能する商品も販売されています。
■デメリット
・そもそも柱や扉が邪魔になる
・インターホン雨風にさらされやすくメンテナンスが必要
・門柱の設置場所次第では車の駐車が難しくなり、衝突する危険性もある
・機能を集中させすぎるとかえって不便になる
・遠すぎる場所に設置すると移動が大変
このように、できるだけ道路に近い場所に設置すると、機能性・利便性を損なってしまう可能性があることには注意が必要です。
他には、デザイン性の高い家庭の門柱にインターホンを設置することで、外構・エクステリア全体の雰囲気を壊してしまうこともあるかもしれません。
インターホンの取り付け位置と高さについてご紹介しました。
・室内モニターは人が多い、玄関への通り道に設置する
・モニターの設置は145cmの高さが理想
・外用子機の設置高さは110~130cmが一般的
・来客が多く利便性を求めるなら玄関ドア付近への設置がおすすめ
・防犯性を高めるなら門柱・門扉への設置がおすすめ