コラム

インターホンの電源の仕組みを解説!直結式への交換方法も紹介

インターホンの電源の仕組みを解説!直結式への交換方法も紹介

突然ですが、皆さんはご自宅のインターホンの電源がどのように供給されているのかご存知でしょうか?自分でインターホンの交換をしたいと思っても、仕組みがよく分からずに困っている方も多いかもしれませんね。

一見難しそうに見えるインターホンの交換ですが、じつはドライバー1本で簡単に交換できてしまうものなのです。しかし、インターホンの電源には種類があり、中には電気工事士の資格がなければ交換できないインターホンもあります。

今回はインターホンの電源についての基本的な知識や、交換の手順を簡単にご紹介していきます。インターホンの交換をお考えの方は、ぜひご一読ください。

インターホンの電源は3種類ある!

インターホンも冷蔵庫や電子レンジと同じ、ひとつの電化製品です。電源が供給されなければ動くことはできません。インターホンの電源はその供給方法によって大きく3種類にわかれています。「電源直結式」・「電源コード式」・「乾電池式」です。中でも「電源直結式」インターホンの場合自分で交換するのは、作業に資格が必要なため難しくなってしまいます。

電源直結式とは

電源コードや電池ボックスが見当たらないインターホンは、電源直結式であることが考えられます。このインターホンは機器の中に直接電源線を接続するタイプのインターホンです。電源線は内部に伸び、張り巡らされています。

電源直結式の取り外しや取り付けは内線工事とみなされるため、電気工事士の資格がないと作業をおこなうことができません。今ついているインターホンが電源直結式の場合はもちろん、新しく電源直結式のインターホンを取り付ける場合も、自分では作業せずに工事施工する電気屋さんに連絡しましょう。

電源コード式とは

電源コード式は機器の下のほうへ伸びた電源コードをコンセントにつないで電源を供給するタイプのインターホンです。このタイプは電源の配線を触ることなく取り外しや取り付けができるため、資格がなくても簡単に交換が可能です。

室内にあるインターホンの「親機」からコードがコンセントにつながっていれば、このタイプだと考えてよいでしょう。

乾電池式とは

インターホンは乾電池で動いているものも少なくありません。これまでに親機や子機の電池を替えたことがあったり、電池ボックスがある場合はこの乾電池式のタイプになります。

このタイプのインターホンは屋内にある「親機」と屋外にある「子機」がワイヤレスでつながっており、交換の際には一切配線をすることはありません。そのため、知識がなくても簡単に交換することができます。

電源の種類が違うインターホンへの交換は可能?

電源の種類が違うインターホンへの交換は可能?

インターホンの電源にはそれぞれ種類がありますが、違う電源のインターホンに交換することも難しいことではありません。基本的にはどんな電源からでも、異なる種類のインターホンに交換が可能です。

たとえば乾電池式のインターホンをお使いの場合、近くのコンセントから電源が取れれば、ドライバー1本ですぐに電源コード式のインターホンに交換することができます。ただし、電源直結式のインターホンに交換したい場合はどうしても資格が必要になるため、基本的に自分で交換することはできません。

集合住宅のインターホンは原則交換不可

マンションなどの集合住宅にお住まいの場合は、原則勝手にインターホンを交換するのは不可となっています。とくにオートロックや集合インターホンが取り付けられている場合は、それ専門の業者でなければ取り扱いできません。

もし、集合住宅でインターホンに関するお悩みがある場合は、まず管理会社へ連絡してください。

電源直結式や特殊なインターホンの取り扱いは業者に依頼しよう!

インターホンは電源の問題がなければ、作業に慣れていない方でも簡単に交換することができるものです。しかし、電源直結式への交換は資格が必要になるほか、電源コード式でも電源がガス警報器などと連動していることで、安易に交換できないこともあります。

また、固定電話とインターホンが接続されている場合は、別途配線の延長工事が必要になります。もし、親機から子機につながる配線以外、つまり3本以上の配線を抜き挿しする必要がある場合は、業者に交換を依頼しましょう。

電気のプロの知識をもつ業者であれば、特殊なインターホンの交換であっても即座に必要な作業を判断し、安全に交換をしてくれるはずです。では、数ある中から、実際に作業してもらう業者を選ぶポイントとはなんなのでしょうか。

業者を選ぶポイント

業者に交換を依頼する際は料金の安さに目がいきがちですが、サービスの内容がしっかりしているかを判断するのも大事なポイントです。作業がいい加減だったり、アフターサービスが充実していなかったりと、施工後に余計なトラブルが発生してしまうことがあるかもしれません。

アフターサービスが充実していたり、施工実績の多くあったりする業者は、その分スタッフの質もよいことが多いです。また、最近では無料で料金の見積りをおこなっている施工業者も多くあります。

複数の施工業者で相見積りをすれば、実際の料金やスタッフの対応を比較することができるため、納得できる業者を選ぶ大きな手助けになるでしょう。見積りの段階で少しでも対応に違和感があった場合は、遠慮せずに別の業者を選ぶのをおすすめします。

DIYでのインターホンの交換方法

DIYでのインターホンの交換方法

ここまで読んでくださった方の中には、電気工事士の資格をもっており、自分で交換することを考えている方もいらっしゃるかもしれません。

ご自分での交換をお考えの方へ、電源直結式のインターホンを交換する際は、どのような手順でどのような手順でおこなっていけばよいのかを解説していきます。

交換前には必ずブレーカーを落とす

交換前にはまず、インターホンにつながっているブレーカーを落としておきましょう。電源線を直接触れることになるため、この作業をおこなわないと感電してしまうおそれがあります。

該当するブレーカーがどれか分からない場合は、ひとつひとつを確認して消去法で見つけていきましょう。必ず独立しているインターホンのブレーカーがあるはずです。ブレーカーを落としたあとは、インターホンを触って、本当に電源が落ちているか電気が通ってないかどうかをチェックしてください。

親機(室内)の交換方法

インターホンの電気が完全に落ちたのが確認できたら、交換作業に入っていきます。まずは室内にある「親機」の交換からおこないます。

親機を壁から外す際にはドライバーなどは必要なく、上にずらしてやると簡単に外れます。なかなか外れない場合は下側から軽くたたいて外していきましょう。

親機を外すと、合計4本の配線が姿を現します。太い2本の配線が電源100Vの配線で、残りの細い2本が屋外の子機につながっている配線です。親機と子機をつなぐ配線は、電源コード式のインターホンでも抜き挿しする必要があります。

これらの線はバネ式のボタンと連動しています。ドライバーでボタンを押しながら配線を抜いていきましょう。配線が抜ければ、壁に残っているのは親機を固定していた金具だけになります。

この金具は機種によって形状が違い、交換が必要です。ドライバーでボルトを回して取り外しをしましょう。

固定金具の取り外しの際には、壁の中に固定金具が落下しないように気をつけてください。金具は壁の外側と内側でわかれており、うっかり内側の金具が壁の中に落ちていってしまうことがないようにしましょう。

固定金具を取り付ける際は内側の金具を指で押さえつつ、ボルトを締め込んでいきましょう。ふたつの金具で壁を挟み込むイメージです。

固定金具の取り付けができたら、外した時とは逆の手順で新しい親機を取り付けていきます。バネ式のボタンを押しながら配線を挿し、金具の上から親機を引っかけたら取り付け完了です。この時点で一度ブレーカーを復帰させて電源が入るかも確認しておきましょう。

子機(屋外)の交換方法

続いて屋外に設置する「子機」の交換方法です。子機の多くは、来客が押すスイッチの下あたりに固定ボルトが隠されたフタが取り付けられています。マイナスドライバーを使ってこのフタを開け、固定ボルトを抜いていきましょう。

子機は固定ボルトを抜くと簡単に外れ、親機からつながっている配線が姿を現します。子機の配線は小さなネジで固定されています。ネジを緩めて配線を外していきましょう。

古い子機が完全に外れたら、今度は子機の土台になっている固定ケースを壁から外していきます。新しく交換する子機が同じサイズであれば最悪交換の必要はありません。

しかし、ケースも長く外にさらされて劣化していることが多いので、この機会に新品のケースに取り替えておくことをおすすめします。ケースもボルトを回して簡単に交換できます。

固定ケースを新品に交換したら、いよいよ子機も取り付けていきましょう。カメラ付きの場合はまず子機の裏側から手動でカメラのアングルを調整し、壁からの配線を挿してネジで固定します。その後、子機を固定ケースにはめ込み、スイッチ下の固定ボルトを締めたら交換完了です。

動作確認

最後にブレーカーを復帰させ、親機、子機ともにちゃんと動作するかどうかを確認してください。もしうまく電源が入らない場合は、もう一度配線の仕方を見直してみましょう。また、カメラ付きインターホンの場合は、実際に表示される画面を見ながら、カメラのアングルの調整もしておくとよいでしょう。

まとめ

インターホンの交換は基本的には手順もそこまで難しくなく、ドライバー1本あれば簡単にできる作業です。コンセントに電源コードをつなぐタイプや、乾電池を使用するタイプであれば素人でも問題なく交換可能です。

しかし、壁に張り巡らされた電源線を直接配線する電源直結式のインターホンを取り付ける場合は内線工事とみなされ、電気工事士の資格が必要になります。また、ガス警報器や固定電話と連動している場合は別途配線工事が必要になるため、この場合も資格がなければ交換をおこなうことができません。

今ついているインターホンや、交換しようとしているインターホンが電源直結式の場合は、迷わず電気工事のプロの力を借りましょう。

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