コラム
賃貸のアパートの中には、チャイムだけのものや通話のみのものなど、古いタイプのインターホンがありますよね。しかし、古いタイプのインターホンでは、訪問者の顔がわからないため、「勧誘や不審者が押しかけてきたらどうしよう……」と、悩んでいませんか。
できれば、防犯面のことも考えて、訪問者の顔がわかるモニター付きのインターホンに変えたいですよね。この記事では、インターホンを変えたいとき、賃貸ではどんなことに気をつけたらいいのか、どんな種類のインターホンがあるのか、取り付ける方法などを紹介していきます。
目次
賃貸のインターホンを変えたいというときは、まず大家さんにインターホンを変えたいという旨を伝えて、変えてもいいかどうかを相談してみましょう。では、なぜ相談が必要なのか、その理由を紹介していきます。
賃貸の物件では、国土交通省のガイドラインによって原状回復義務が定められています。これは、住んでいる間に起こる自然な劣化や破損を除いて、工事や意図的な破損は元通りにしなければならないというものです。
新しくインターホンを設置しようと大がかりに工事をすると、元通りにするときにそれなりの作業をおこなわなくてはなりません。原状回復義務があるということを念頭に置いて、新しいインターホンの設置を検討しましょう。
インターホンを変えたいときは、大家さんや管理会社に新しいインターホンの取り付けをしてもいいかどうかの許可を取りましょう。工事をおこなう場合は書類による報告が必要な場合もあります。大家さんの許可がないとのちのトラブルにもなりかねません。
また、劣化具合などによっては、大家さんが負担してくれる場合もあります。インターホンを変えたいときは、まずは大家さんや管理会社に相談するようにしましょう。
賃貸のインターホンは、どのようなものがいいのでしょうか。賃貸のインターホンを選ぶときの2つのポイントを紹介していきますので、ひとつずつ確認していきましょう。
防犯の面からいってもだれが訪ねてきたのかわかるほうが安心ですので、モニター付きのインターホンがよいでしょう。また、防犯機能が高いほうがよいという方にはセキュリティー機能が搭載してあるインターホンがおすすめです。
セキュリティー機能がついているインターホンには録画機能があるものや、周囲を確認できる広角レンズのもの、自分の声が知られないようにするためのボイスチェンジャーなど、さまざまな機能がついたものがあります。
また、何度も来る勧誘や不審者を追い払う機能がついているものや、火災などの災害が起こったときに警報を鳴らしてくれるものなどもあります。暮らしや環境に適したセキュリティー機能がついているものを選びましょう。
インターホンを新しくするにあたって配線工事をしたくないという方には、ワイヤレスのインターホンを取り付けるのがおすすめです。
ワイヤレスのインターホンは家の中に取り付ける親機をコンセントにつなぎ、外に取り付ける電池式の子機を電波でつなげて簡単に使うことができるものがあります。
ワイヤレスインターホンなら、電波でつながっているので配線がいりません。つまり、配線工事などの大がかりな工事を必要ないので、自分でも簡単に設置することもできます。
では、実際にワイヤレスのインターホンを取り付けたいとき、どのように取り付けたらいいのでしょうか。ここでは、ワイヤレスのインターホンの取り付け作業手順を説明していきます。
まず、インターホンを取り付ける前に親機の映像が映るかどうか動作確認します。子機に電池を入れて親機を電源につなぎ、親機と子機が接続されているか確認しましょう。そして、親機のモニターの映像が見えるように調節しましょう。
動作確認ができたら、つぎは子機を設置します。交換の場合は古いインターホンを取り外し、新しいインターホンのカバーを取り付けます。新しく設置する場合は訪問者の顔がしっかりと見える角度に調節してからカバーを取り付けましょう。
カバーを設置したら、子機をそのカバー内に設置しましょう。電池式の子機は電池が入っているかどうか、充電式のものは充電されているかどうかを確認してから子機を設置するようにしましょう。
賃貸のインターホンを変えるときには気をつけることがあります。賃貸のインターホンを変えたいときの注意点を紹介していきます。
新しくインターホンを設置するのではなく、既存のインターホンと交換したいという方は注意が必要です。既存のインターホンの種類によって交換するときの注意点が異なるのでそれぞれ紹介していきます。
まず、既存のインターホンが電源コード式、乾電池式のときは配線等の処理が必要です。交換作業をするときに既存のインターホンを取り外すと、配線が出てきます。
ワイヤレスのものに交換するときはこの配線は不要になるので、絶縁テープなどで配線を巻きつけて、奥に入れ込んでおけば処理は完了です。
また、電源直結式の場合は電源コードや電池がないため、既存のインターホンの配線処理は自分ではおこなえません。電気工事士による配線工事が必要なので、業者に工事を依頼しましょう。
インターホンを設置するときには設置場所の明るさや、逆光になっていないかをチェックしましょう。設置場所が暗い場合や逆光になっている場合、顔が識別できないことがあります。設置場所で訪問者の顔が見えるかどうかを確認しましょう。
また、夜でもLEDライトが点灯して訪問者の顔が識別できる機能があるものや、逆光になってしまうときでも逆光機能により顔が識別できる機能がついているものがあります。設置場所に適した機能のインターホンを選ぶようにしましょう。
賃貸でインターホンを取り付けたいとき、まずは大家さんや管理会社に相談して許可を取るようにしましょう。また、インターホンにはさまざまな機能がついたものがあります。ご自身の暮らしや環境に適したセキュリティー機能がついているものを選びましょう。
ワイヤレスのインターホンは配線工事が不要なので取り付けが簡単です。取り付けるときは、動作確認をおこなってから子機を取り付けるようにしましょう。また、既存のインターホンと交換するときは配線処理をしなければいけないときがありますので、注意が必要です。
電池直結式のものと交換したい場合や、インターホンの設置をするにあたって工事が不安なときには、自分でおこなおうとせずに業者に相談してみましょう。