コラム
そろそろカメラ付きインターホンに取り替えたいとお考えの方はいらっしゃいませんか?
インターホンは来客を知るためには欠かすことのできないものです。防犯面でもカメラの有無によって安全性が左右されるかもしれません。しかし、インターホンの取り付けは自分でできるのか。そこが気になるポイントではないでしょうか?
今回はカメラ付きインターホンの取り付け方をご紹介します。インターホンの取り付けは自分でおこなうことも可能です。しかし、注意点がいくつかあるので知っておきましょう。便利な機能も一緒に紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
カメラ付きインターホンにはさまざまな便利機能があります。もちろんカメラを通して、来訪者の顔を確認することも可能です。それ以外にもいくつか便利なものがあるのでご紹介します。
●録画機能留守中の来客を映像として録画することができます。それを保存し、後々確認することも可能です。怪しい人物が来ていないか、ピンポンダッシュの対策など、防犯面で効果的な機能になります。
●ボイスチェンジ機能声を変えるボイスチェンジ機能が搭載されているものもあります。この機能を使用することで女性の高い声を、低い男性のような声に変えることができます。しつこいセールスなどが心配でお困りの女性におすすめの機能です。
●レンズの角度を調整カメラ方向のレンズの角度を上下左右、斜めに調整することができます。この機能を活かすことで、カメラで確認できる範囲をさらに広げることが可能です。
●夜でも呼び出しボタンの位置が分かるLEDライトが点灯することで、夜間でも呼び出しボタンを照らすことができます。
インターホンを購入する際には、いくつか注意しておくべきポイントがあります。カメラ付きであればなんでもよいという訳ではありません。機能面などでいくつかの違いがあるため、より目的に合ったものを選択するようにしましょう。インターホン購入時の注意点をご紹介するので、頭に入れておくとよいでしょう。
インターホンの設置場所によっては、物陰によって薄暗かったり、逆光によって映りにくくなることがあります。そうなってしまえばせっかくのカメラがうまく機能せず、映すべき人がはっきりしないこともあるので注意してください。来訪者であるのか、宅配業者であるのかの区別もつかなくなるため、不便な生活を強いられてしまうことでしょう。
このような問題を解決するためには、逆光に対応しているインターホンを選ぶようにしてください。なかには、夜でもカラーで映すことのできるカメラもあります。購入後に後悔しないためにも、事前にしっかりと確認しておきましょう。
取り付け場所の材質の確認は重要なポイントです。コンクリートやタイルなど、固い材質に設置したいという場合は簡単に取り付けることができません。購入前に、現在使用しているネジ穴がまだ使用できるのかをしっかりとチェックしておいてください。
賃貸や分譲マンションにお住まいの方は、不動産会社や管理組合への確認も怠らないようにしましょう。玄関前は共用部となっていることが多いので、設置に許可が必要になることがあります。後々のトラブルを避けるためにも、しっかりと許可を取ることが重要です。
自分でカメラ付きインターホンの取り付けをおこなうことは可能です。しかし、作業前には「配線」と「電源」をチェックするようにしてください。
インターホンの交換は誰にでもできると考えがちかもしれませんがそうではありません。状況によっては「電気工事士」の資格が必要になるのです。チェックポイントをしっかりと押えておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。それぞれの確認すべき点は以下の通りです。
既存のインターホンがコンセントから給電をしているようであれば、電気工事士の資格は必要ありません。配線もそのまま利用できるので、他社製品からの取り替えもできます。
インターホンのなかには、電源がなく、電池で動いているものもあります。そのようなタイプであっても、近くにコンセントさえあれば取り替え可能です。延長コードなどを使用することで、コードを延ばすことができるので取り付けることができます。
チャイムコードとは、インターホンやドアホンで使用されているコードです。微弱の電流を流すことで、映像や通話音声を出力することができます。流れる電流も微弱であるため、触れたとしても感電や火災することはほとんどありません。
このチャイムコードの有無もチェックすべきポイントになります。現在設置されているインターホンの裏側にチャイムコードが配線されているのかを確認してみてください。チャイムコードがあれば自分で交換することが可能です。配線されているケースがほとんどですが、万が一のことも考えてしっかりと確認しておきましょう。
インターホンのなかには、チャイムコードのほかに、VVFケーブルと呼ばれる電源を給電するためのコードが直接接続されているものがあります。インターホンの裏に白と黒のケーブルがあれば、それがVVFケーブルです。
VVFケーブルで直接接続されているタイプのインターホンの取り付けは、電気工事士の資格が必要になります。配線方法を間違ってしまうと火災が発生してしまうなどの危険性があるのです。無資格で作業をおこなってしまうと、後々大きなトラブルに巻き込まれてしまう恐れもあるので注意してください。資格が必要な場合は、プロの業者におまかせするようにしましょう。
それではカメラ付きインターホンの取り付け方法についてご紹介していきます。先ほど説明した配線と電源をチェックし、問題がないようであれば以下の方法で取り付けをしていきましょう。まずは準備すべきものが2点あるので用意してください。
●カメラ付きインターホン本体これらが準備できましたら、いよいよ詳しい取り付け方法をご説明していきます。大まかな手順としては、玄関側室外カメラを取り付け、その後室内側のモニターを取り付けていきます。複雑な作業も伴うのでしっかりと把握しておくようにしてください。
もともとある子機を取り外します。プラスドライバーで固定ネジを緩めることができるので、簡単に取り外すことが可能です。
②チャイムコードを取り外す本体の裏側には、室内側のインターホンとつながっているチャイムコードがあるので、これも取り外します。固定ネジと同様にプラスドライバーを使用し、ネジを緩めてください。
③子機を固定していた台座を取り外すプラスドライバーでビスを2本取り外してください。このビスがなくなれば台座を取り外すことができます。
以上で玄関子機の取り外しは終了です。残るのはチャイムコードのみになります。チャイムコードは微弱な電流しか流れていないので、手で触れても感電する恐れはありません。
開封した状態のインターホンは、子機本体と固定用台座がネジでつながっています。まずは子機の下部にあるカバーを爪などで押し上げて外してください。カバーを外すことで、子機と台座をつなげているネジが出てきます。このネジをプラスドライバーで緩め、それぞれ離してください。
その後、分離させた台座を外壁に取り付けていきます。通常であれば新たな台座のビス穴は、既存のビス穴の位置と一致するはずです。本体にビスが付属されているので、プラスドライバーを使用して固定していきましょう。ネジ穴の位置が合わないようであれば、ドリルビスなどで新しい位置にビスを固定しなくてはいけません。
②チャイムコードを接続する新品の玄関子機にチャイムコードを接続していきます。裏側に固定ネジ2つあるので、そこにそれぞれ1本ずつ差し込んでください。固定ネジを緩めることで金具の台座が下がるため、隙間が生まれます。その隙間にしっかりと差し込み、再度固定ネジを締め、引っ張っても抜けないよう固定してください。
③カメラ付き玄関子機を固定するカメラ付き玄関子機を台座に設置し、下部をふたたびネジで固定します。そうすることで玄関側室外カメラを取り付け作業は完了です。
室外カメラを取り付けが終わりましたら、次は室内側モニターの設置です。まずは既存のインターホンを取り外さなくていけません。ほとんどの機種、メーカーのインターホンは持ち上げることで取り外すことが可能です。
②チャイムコードを取り外すチャイムコードを玄関側子機と同様に外していきます。プレスドライバーでネジを緩めて、外してください。
③固定金具を取り外すチャイムコードを外し終えましたら、次はインターホンの固定金具を外していきます。上下に2本のネジがあるので、それらを緩めて取り外してください。ボード用金具で挟み込まれているようなタイプもありますが、それを外す場合は壁裏に誤って落としてしまうことがあるので要注意です。しっかりと支えて落ちないようにしましょう。
古い取り付け金具が付いていたのと同様に、新しいモニター固定金具とボード用金具の間にネジを通してください。こうすることで金具を壁に固定することができます。
②チャイムコードの取り付け箇所を確認するモニターにチャイムコードを取り付ける前に、カメラ付きインターホンのモニターを裏返してみてください。裏には玄関・子機1と書かれている部分があるので、その隣にチャイムコードを差し込んでいきます。
③チャイムコードを接続する本体が落ちないようしっかりと奥まで差し込んでいきます。チャイムコードは銅線が束になってできているため、先端を手でねじることで、差し込みやすい形に整えることができます。
④室内モニターを取り付けるすべての接続が完了しましたら、取り付け金具にモニターを設置してください。以上でカメラ付きインターホンの取り付けは終了です。コンセントに電源コードを差し込み、画面がしっかり映るかどうか確認しましょう。
映像が映らない、音の聞こえが悪いといった不具合が出ている場合は、室内もしくは室外モニターのチャイムコードの接続が緩いかもしれません。気になるようであれば一度確認してみてください。
今回はカメラ付きインターホンの取り付け方をご紹介してきました。正しい手順で作業をおこなえば、自分での取り付けも可能です。
しかし、場合によっては電気工事士の資格が必要になることもあるので注意してください。トラブルを避けるためにも、電源や配線のチェックは欠かさないようにしましょう。
自分での作業が心配だと感じる方は、プロの業者におまかせください。それが一番安心できる方法になります。