コラム
ピンポーンと音を鳴らして来客を教えてくれるインターホンは防犯対策にもなり、家に1台は欠かせない存在です。最近のインターホンは、音が鳴るだけでなくほかの性能を兼ね備えたものも多くあります。
ここでは、そのインターホンの種類と使用方法、トラブル時の対処法を紹介します。インターホンを新しく買い替えようと思っている方やインターホンのトラブルを抱えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
インターホンは、突然の来客も音や光によってすぐに教えてくれる優れものです。そのようなインターホンは、大きく分けて4つの種類があります。ここでは4つの種類のインターホンを、特徴に注目して紹介します。
受話器型のインターホンは、玄関に子機がついており、ボタンを押すことによって家の中に来客を知らせることができます。また、室内には親機がついているため、家の中から玄関先の方と会話をすることができますが、モニターがついていないため顔を見ることはできません。
ハンズフリーでは、親機に受話器がついていないため、両手がふさがっていても会話をすることができます。ハンズフリー型も受話器型と同様モニターはついていないので、相手の顔を見ることはできません。
玄関についている子機にはカメラがついており、親機で映像を確認することが可能です。親機は受話器型のため、会話をする際は、電話のように受話器を持って行う必要があります。
3と同様、子機にはカメラがついており、親機で映像を確認することができます。親機はハンズフリーのため、ボタンを押すことで会話をすることができる機能があります。料理中で手が離せないときなどでも、来客の顔を見て会話ができるのは嬉しいポイントです。
通常受話器は壁についていますが、ここでは壁についていないワイヤレスインターホンについて紹介します。
壁についていないので工事の手間を省くことができ、どこでもインターホンを確認することができるというメリットがあります。しかし、それと同時にデメリットも生じますので、詳しく紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
モニター付き親機がワイヤレスのため、室内のどこからでもモニターを確認することができます。また、外付けの子機に広角レンズをつけることによって、左右画角約110度で撮ることができ、モニターで確認するときは、親機を横にすることで広範囲をみることができます。
アパートやマンションでモニター付きのインターホンがない方でも使うことができるので、防犯対策としてもおすすめです。
使用方法も簡単で、外にある子機は乾電池式のため、電池を入れると作動します。家の中の親機はコンセントで充電し、家の中の電波が届く範囲であればどこでも利用することができます。
ワイヤレスインターホンのメリットは、無線のため配線工事が必要ないことです。インターホンの種類によっては電気工事士の資格を持った者による設置が必要になりますが、電池式のものであれば誰でも簡単に設置することができます。
また、親機は壁にくっつける必要はないため、電波が届く限り家のどこにいても来客を確認することができます。家事や仕事の関係で席を外せないときでも、簡単にモニターを確認することができるのです。
デメリットは、電池式のインターホンの場合、定期的に電池交換をしないといけないということです。長いものでも2年に1回電池交換が必要になります。
さらに、家の中でも電波が届かない場所ではモニターを確認することができません。しかし、よっぽど広い家ではない限り、電波が届かなくなることはないといわれているので、そこまで心配する必要はないでしょう。
もし何かトラブルが起こった場合は、速やかに電気関係の業者に連絡しましょう。インターホンは100V近い電圧が流れています。自己判断で解体などをしてしまうと、とても危険です。
最悪の場合、感電したり他の電化製品がショートしたりと二次災害も否めません。自分でトラブルを解決することはなるべく避け、業者に任せるようにしましょう。
最近のインターホンは電話と連携することができるものもあります。ここでは、固定電話とスマートフォンの2つの連携について紹介します。
固定電話と連携することで、電話機の親機や子機でインターホンの対応をすることができるようになります。家が広い場合や2階建て以上の場合は、電話機の子機でインターホンの応答をすることができるので、わざわざ1階に降りる必要がなく楽に感じるのではないでしょうか。
最近のインターホンにはWi-Fi経由でスマホに接続できるものもあります。昨今では、固定電話を置かない家庭も増えています。そのようなご家庭でもスマートフォンと連携させることで、部屋のどこにいてもインターホンを確認することができます。
また、専用アプリを使うことで、スマートフォンでインターホンの映像を確認することもできます。固定電話と違い、誰が来たか映像で分かるのは嬉しいですね。
ここではインターホンが故障かな?と思ったときのよくある3つの事例の対処法を紹介します。ぜひ参考にしてください。
インターホンの受話器を外したままだと、部屋の中で話している声が外に漏れている可能性もあります。インターホンの受話器を使った場合、受話器が上がっていないかを確認しましょう。受話器が上がったまま不用意に話し続けると、プライバシーの漏洩にもつながります。
また、インターホンの受話器が外れていても電話代はかかりませんが、電気代は当然かかってしまいます。お子さんのいたずらなどで受話器が上がっている場合もあるので、適度に受話器が上がっていないかのチェックを行いましょう。
音が聞こえないときはまずインターホンの設定を確認しましょう。通話音量が小さい場合、音を聞き取ることはできません。設定音量が正常でも音が聞こえない場合は、マイクやスピーカーといた本体の故障が考えられます。マイクやスピーカーの故障は本体自体を取り換える必要があります。
また、ワイヤレスでない場合は配線の故障によるものかもしれません。配線の故障は素人では対処することが難しいため、資格のある業者に修理を依頼しましょう。
外からの声は聞こえるが、中の声が外に聞こえない場合は、プレストーク通話がONになっている場合があります。プレストーク通話がONになっていると、通話ボタンを押しているときだけ声が外に届きます。
通話ボタンを押しながら話すことを忘れてしまいそうな方は、プレストークをOFFにしましょう。
本来インターホンの受話器交換は、電気工事士の仕事です。インターホンの後ろについている電源線には、コンセントと同様の100Vの電圧がかかっています。もし自分で交換する場合は、ブレーカーを落としてから作業をはじめましょう。感電のおそれもありますので、十分注意してください。
また、作業をする際には、感電防止になるゴム手袋やビニール手袋をつけましょう。自分で行う際の注意点を記載していますが、電気を扱う作業は本当に危険な作業になります。できるだけ、電気工事士の資格を持った業者に任せるようにしましょう。
インターホンの種類から利用方法まで紹介しました。さまざまな種類のインターホンがありますが、家の広さや防犯対策のレベルによってご自宅に合うインターホンを選んでください。
また、インターホンでトラブルがあった場合は、電気工事士の資格を持つ業者の力を借りましょう。インターホンは大きな電圧がかかっているため素人では危険を伴うかもしれません。そんなときは業者に依頼してみることをおすすめします。