コラム
インターホンの交換工事は、自力でしてはいけない場合があるのをご存知ですか?インターホンのタイプによっては、電気工事士の資格が必要となります。なぜなら、素人の電気工事は命の危険があり、法律で禁止されているからです。
この記事では、インターホン交換工事の相場や優良業者の選び方まで、たっぷりとお伝えしていきます。最後には、インターホンの種類や便利な付属機能についての紹介もあります。ぜひ、お気に入りのインターホンを見つけてみてくださいね。
「インターホンを交換したい、でも設置を業者に頼むとお金がかかる……。」とお悩みの方も多いでしょう。もしも自分でインターホンの交換ができれば、工事費用はかかりません。
「できることなら自分でやりたい!」というのが本音ではないでしょうか。ここでは、自分でインターホンの交換ができるもの・できないものについてご紹介していきます。
自分で交換ができるインターホンは以下の2種類です。使用中のインターホンがこれらのタイプであれば、資格を持っていなくても自分で簡単にインターホン交換ができますのでご安心ください。
・コンセントとつながっているもの
インターホンのプラグ付きコードが、直接コンセントに挿入されているタイプのものです。インターホン交換は、プラグを抜いて新しいインターホンの親機を取り付けるだけなので、簡単なうえに配線工事も不要です。
この場合、新しく設置するインターホンも電源プラグ式のものか、ワイヤレスタイプのものを選ぶと取り付けが簡単です。
・乾電池が中に入っているもの
乾電池を電源として動くタイプのものです。こちらのインターホンが動かなくなった場合は、単に乾電池が切れていたという場合が多いので、市販の乾電池に交換することで再度動くようになります。
乾電池式タイプのインターホンのデメリットは、電池が切れるタイミングがわからないため、必要なときに電池切れとなるおそれがあることです。また、録画機能が備わっているなど高機能であればあるほど、その分消費電力が増えるので、電池交換を頻繁にしないといけなくなります。
自分で交換できないインターホンは以下の5種類です。使用中のインターホンがこれらのタイプであれば、資格を持ったプロに交換を依頼する必要が出てきます。
・壁の中の電源とつながっている場合
インターホンにプラグ付きコードがなければ、壁の中から電源をとっているはずです。自分で取り外すと、感電の危険性があります。電気工事士の資格を持ったプロに、インターホンの交換工事を依頼しましょう。
・他の機器と連動しているもの
使用中のインターホンがガス警報器・熱感知器などと連動している場合、正しい機種に交換しないと、うまく動作しません。また、オートロック・電気錠・集合ドアホンなどは管理組合に連絡する必要があり、インターホンの交換も高度な技術を要するため、資格を持ったプロにインターホン交換工事を依頼してください。
・チャイム
カメラやスピーカ―などがついていない、呼び鈴を鳴らすだけのタイプのものは、配線の延長工事が必要となる場合があります。そうなると素人では交換できません。
・呼び出しに固定電話で対応するもの
インターホンの子機と固定電話が接続されていると、場合によっては配線工事が必要となります。また、新しく設置するインターホンの配線と既存のインターホンの配線種類が異なると、交換してもうまく動作しないことがあります。
・玄関の子機が壁に埋まっているもの
屋外に設置しているインターホンの子機が壁に埋め込まれていると、取り付け・取り外し作業が特殊になるので、プロに交換してもらう必要があります。
以上のように、自分で交換可能なインターホンがある一方で、配線工事の必要性が出てくるインターホンの場合は自分で交換できません。そうなると業者に連絡するしかないでしょう。次は、お得にインターホン交換工事ができるように、気になる費用について確認していきます。
「うちのインターホンは自分では交換できないタイプだった……。」という場合は、業者にインターホン交換工事を依頼する必要があります。「依頼する業者ってどうやって決めたらいいの?」という疑問が湧いてくるでしょう。ここでは、インターホン交換の相場価格、価格が上下する要因、業者の決め方について詳しくみていきます。
インターホン交換工事の費用にはどのような項目が含まれているか、いまいちわかりませんよね。「思っていたよりも高かった‥‥‥」とならないように、事前に工事の中に含まれる項目を知っておくことが大切です。一般的なインターホンの交換工事は、以下の内訳となっています。
このように、工事にはインターホンの本体代と設置工事費以外にも、業者の出張費が含まれている場合があります。出張費は「諸経費」と表示されることもあるようです。費用が高くつくと、その分消費税もアップすることも頭に入れておきましょう。以下は、場合によって発生する費用です。
インターホンの設置には、コンセントが近くにあったり、設置したい場所に配線が届いていたりと、条件が揃っていないとすぐにはできません。コードを延長するための工事や、電源を増設する工事が必要となり、工事費用も高くなるのです。
業者がインターホンの交換工事に着手した後では、費用についての相談が難しくなってしまいます。事前に見積りをとって、工事費用の内訳をしっかりと確認するようにしましょう。
先ほど、インターホン交換工事の費用内訳についてご説明しましたが、「実際にいくらかかるか」という具体的な料金が気になるのではないでしょうか。ご家庭のインターホン設置環境によって価格は変動するので一概にはいえませんが、以下にインターホン交換の費用相場をまとめていますので、参考にしてみてください。
ここでご紹介している費用には、さらにインターホン本体代と出張費(約3,000円)かかります。インターホンの種類はたくさんあり、商品代もピンキリなので、どれを選ぶかによって費用には差が出てくるでしょう。
インターホン交換工事の相場を知ったところで、次は少しでもお得にインターホンを交換できるように「費用を安く抑えるポイント」についてご紹介します。
・交換するインターホンの様式を変えない
今までと同じ様式のものにすることで、コードや電源の増設工事の必要性がなくなり、その分費用を浮かすことができます。
・最新型インターホンは避ける
最新型インターホンの中には、高性能ゆえに高額なものがあります。最低限備わっていればよい機能があるかどうか確認する必要はありますが、型落ちの商品を選ぶと、インターホン本体代を安くすませることができるでしょう。
・近場の業者に依頼する
遠方の業者に頼むと出張費や人件費が高くなります。近場の業者に依頼して、少しでも諸経費が安くなるようにしましょう。
インターホン交換工事の費用についてある程度知識が得られたら、次は依頼する業者を具体的に絞っていきます。信頼できる業者を選んで、後からトラブルにならないように注意しましょう。
信頼できる業者の特徴を以下にまとめています。業者を選ぶ際のチェックリストとして活用してみてください。
以上の項目にあてはまれば、信頼できる業者といえます。「難しい専門用語で説明する」、「実際に現場に見積りに来ない」、「一式など使って項目をまとめ大雑把な見積りを出す」などの対応を業者にされた場合は要注意です。
業者へインターホン交換工事を依頼すれば、自分の好みにぴったり合ったインターホンを教えてもらえるなどメリットもあります。まずは、無料電話相談などをおこなっている業者へ相談だけでもされてみてはいかがでしょうか。
「インターホンの交換を業者に頼みたいと思ってはいるけれど、どんなインターホンにしようか迷っている!」という方のために、ここではインターホンの種類と、便利な付属機能についてご紹介していきます。お気に入りのインターホンを見つけてみてくださいね。
呼び出し・通話の機能だけが備わっています。親機には受話器タイプ・ハンズフリータイプの2種類があります。ボイスチェンジ機能がついているものもあるようです。
名前のとおり、テレビモニターがついているインターホンです。テレビドアホンとも呼ばれます。玄関の子機についている小型カメラで撮った映像を、室内の親機モニターから確認することができます。室内にいながら、来訪者の姿を確認することができるので、防犯面で優れています。
ワイヤレスドアホンは、無線で親機と子機を繋ぐことができます。別名コードレスドアホンともいわれています。配線工事が不要のため、設置費を安く済ませたい方におすすめです。外出先からスマホで来訪者対応できる商品もあります。
ここからは、インターホンに付属している便利な機能についてご紹介します。防犯性を高めたい、家族の安全を守りたいという要望に対応できる最新の機能もあるので必見です。
・非常ボタン
室内に設置しているインターホンの親機にある非常ボタンを押すと、玄関に設置した子機から警報音が鳴る仕組みとなっています。子機から音が鳴るので、外にいる人に緊急時であることを知らせることができます。
・各種警報器
「防犯」、「ガス漏れ」、「水漏れ」、「火災」などのセンサーが作動したときに、警報音を鳴らすことができます。トラブルがおこっていることをいち早く知ることができます。
・トイレ、お風呂の呼び出しボタン
トイレや浴室で転んでしまって起き上がれない、身動きが取れないというときに助けを呼ぶことができます。また、お風呂場から何か用事を伝えたいときに、家族を呼び出すことも可能です。
・広角レンズ
せっかくカメラ付きインターホンにしても、カメラに映る範囲が狭いと来訪者をうまく確認できませんよね。そういったときには、広角レンズを搭載しているインターホンが便利です。インターホンの種類によっては、玄関先の様子を約170度に渡って確認できるものもあります。
・モニター付きワイヤレス子機
家事をしていてすぐにインターホンの親機まで駆けつけられないときもあるでしょう。そのようなときに、モニター付きワイヤレス子機があれば、持ち運びできるので家のどこからでも来客対応ができるので便利です。
インターホン交換工事には、資格が必要となる場合があります。自分でできると思って下手に配線を触ってしまうと、感電のおそれがあり危険です。また、インターホンがガス警報器・熱感知器と連動しているものや、オートロック・電気錠・集合ドアホンなどは、インターホン交換工事に高度な技術を要するため、資格を持ったプロに交換を依頼しましょう。
インターホン交換工事を業者に依頼する際は、事前に工事費の内訳と相場を知ることが大切です。複数の業者から見積りをとって比較検討をしてみてください。インターホンの種類もたくさんあるので、迷っている場合は、プロに相談することであなたの生活環境にあったインターホンを紹介してくれるでしょう。